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元ネタ「天文博士が夢をうらなう話」より、今も昔もそれは許されないことですよね。

時事・その他
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夢占いが出て来るんですがそこは生かせなかったです、男の人が夢も話しをそうそうするかしら?ってのも思ったし、そういうのを信じる人いまいるかー?っと独断と偏見です。

某:無口だが心の中がうるさい男

弓削の是雄(天文博士):ラフな格好の男

僧:不倫相手の知らない男

妻は妻w

元ネタは「今昔物語」、勝手に解釈!今で考えて見たらこうなりました。

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天文博士が夢をうらなう話より

都心はどこもかしこも渋滞が起きやすい、それが五十日(ごとうび)となればさらに混みやすくなる、男は会社の軽自動車のブレーキに足を置いたまま溜息をついた。

「疲れた…、でもまだ2件回らないと、今時集金なんてさせるな~~、振り込めよ~、手形ならともかく小切手を切るなら振り込んでくれよ~~、振込料よりガソリン代の方がたけ~わ。」

誰も聞いてないから好きなだけ愚痴る、最近は自分の仕事も忙しいのに新人が契約した工場が手形やら小切手やらの支払いで集金に1日使う羽目になる、新人に行かせばいいじゃないか?是非そうしたい、でも新人にいきなり集金行ってこいはやっぱだめだから上司よ、係長よ、課長よ、いやいや、主任よ、行ってこい!

とこれは心の中で叫んだ。事故が発生した時の為のドライブカメラにそんな愚痴は残せない、男はイライラしながら信号とにらめっこをするのみである。

混雑との戦いを制し集金をなんとか終わらせたのは午後15:45だった、これから社に戻って残務?うへぁ~、うちはみなし残業だからいくらかはくれるけどさ!10時間くらいの残業代で平気で50時間くらい残業させるからきっついんよ~。

疲れと思い浮かぶ仕事内容でイライラがピークになってきた、だが根性で落ち着け俺!事故ったら残業がなくなるが命も無くなるかもしれない!命が助かっても首になる可能性の方がが高いぞうちは。

心の声が豊かな男である、日頃からもっと口に出していればもう少しコミュニケーションに使えただろう、男は心の中だけで完結する癖があったので周りには寡黙でとっつきにくい人間だと思われていた、それは妻も同様で。

「おなたに話してると壁に向かって話しているみたいで嫌になる、なら友人とおしゃべりしたい、今日は〇美と夕飯食べて帰ってくるから遅くなります、あなたもどこかで食べて帰って来て下さい。」

今朝の会話である、最近妻は極力外で食べて帰ってくるようになった、そんなに俺といるのが嫌なのか…、返事しようとしようと思うともう次の会話になっていておいつかねーんだよな…、話を理解する前に話がおわるって女の話は早すぎる。

そう言えばいいのだろうが付き合っている時に散々「トロい。」と怒られているので言う気にもならない、どうせトロいですよ~、熟考したい性質なんですよーーーっだ。

つらつらと考えながら会社に着いた。

「戻りました。」

急いで経理に小切手と手形を渡さないと帰ってしまう、男は足早に机に向かいせっせと仕事こなした。

まだ終業時間前なので周りに人もいる、後輩も男に集金と言う仕事を増やしてしまったのを理解しており、チラチラと視線を向けた。

男は集金した小切手等を経理に預け、自分の仕事にとりかかった、メールもたまっている、伝言メモも3枚、今日は少ない方だ、深く息を吸いなんとか19時までには終わらせて1杯飲んで帰りたいと意気込んだ。

結局終わったのは20時を少し回った所だった、やれやれと首を回しながら書き終えた日報の画面を閉じた。

「先輩、終わりましたか?」

背後で声がしてみっともないながらもビクッとしてしまった。

「あぁ、今終わったよ。」

君も残業だったのか、お疲れさん!俺は夕飯の店を探しにいくよ、牛丼か蕎麦あたりがいいかな。

「あの!飲みに行きませんか?色々お詫びと…、お話が聴きたくて!」

がばっと頭を下げてきた、そうか~、集金の業務の事気にしてるんだろうな、初の契約の集金を俺が行ってるんだから気にするなって方がおかしいもんな、午前中に車の中で愚痴ったのがバレてる入るよな感覚にも陥り思わず了承した。

「行こうか、夕飯食べて帰るよう言われてたから大丈夫だよ。」

先輩風もちょっと吹かせておくか、俺にしては優しい回答が出来たと思う、パソコンの電源を落とし立ち上がった。

夕飯にしてそこそこ遅い時間、飲みに行くにはそこそこ早い時間、そんなあいまいな時間だったため店にはすぐに入れた、俺の財布でも大丈夫そうな店だけどさ。

ビール、冷奴、枝豆、ラインナップが完全におっさん、おっさんだから当たり前だけど。

「すみませーーん、中生2つと、冷奴、枝豆、九州唐揚げ、モツの煮込み、ピザをお願いします。」

後輩が注文してくれた、流石若人、チョイスが胃もたれコース、いや違うな、30代で俺がおっさんすぎるのかもしれない。

お手拭きで手を拭きながら後輩はもじもじと話しかけてきた。

「あの、すみません、俺の契約の仕方がまずかったせいで先輩の仕事を増やしてしまって、その、主任にもっと考えて契約しろと言われました。」

あ~、成程ね、でもその場合新人にちゃんと研修させないで飛び込み営業させた主任の落ち度をぶつけられただけだな~。

「気にしなくていいよ、俺たちのフォローミスでもあるからそこはお互いに学んでいこう。」

俺、良い事いったよ、なぜか後輩って俺には近寄ってこないから初めて先輩みたいなこと言えたよ。

「ありがとう御座います、先輩何も言わないんでそれだけ怒っているのかと・・・、まわりにも早く謝って来いって言われてて。」

ふーん、その周りの人間もフォローが足りてないってわかってんのか?なんか無責任だな。

「怒ってないから。」

安心させないとな!本気で怒るなら研修終わってない後輩を飛び込み行ってこい!とニヤニヤ笑いながら送り出した主任だよ(大事な事なので2回思って見た)。

でもなんか顔色悪いな、なんでそんなにビクビクしてるんだ、怒ってないって言ったのに????

後ろで笑い声がしたかと思ったら声を掛けられた。

「お兄さん怒ってるようにしか見えないよ!言葉が圧倒的に足りてないんじゃない?あははははは。」

酔っ払いだった、おれよりちょっと若いかな?くらいのラフな格好の男だった。

「もっと後輩を応援するような言葉掛けてあげないと!縮こまってるじゃんか!」

避けなお世話だ、怒ってないと言ったら怒ってないんだよ、なんなんだ。

「はぁ。」

なんで俺これしか出ない…、よし言い返そう!そう奮起しラフな格好の男の目を見たら。

「俺って、占い師やってるんだけどお兄さんの顔から見て、日頃からあまりしゃべらないで誤解される人でしょ、家でも奥さんとうまく行ってない相も出てるよ、あ~~~、やばいなこれ、死相が出てる、今日家に帰ったら大きな棚の手前で’誰だ’と叫んでみてね、じゃ!」

それだけ言うといきなり帰って行った、気味が悪い。

「なんだったんでしょう。」

ほんとそれ。

——————————-

言葉が足りないと言われたのが気になったのでがんばって口に出してみた。

後輩も気を遣ったのか、

「俺先輩が口数少ないのは分かってます、でも先輩が優しいのも分かっているつもりです、先輩は何を聞いても必ず手伝ってくれようとしますから!」

ほらみろ、俺は優しい先輩じゃないか。

「ちょっと顔が怖くて言葉が足りないだけで、先輩は良い人です!」

褒めてる?ねぇ褒めてる?今まで後輩が寄ってこなかったのはそれ?この後輩がコミュニケーションお化けなだけ?俺泣いちゃうよ?

どちらかと言えば始終後輩に慰められ応援されて終わった、後輩も満足したのか最後は笑顔で帰って行ったよ。

食べて喋っていたのは正味1時間ちょっとだったので家には23時前には着いた、ちょっと遅くなったから文句言われかと思ったが家が暗いのでまだ妻も帰って来ていないのだろう。

鍵を回しそっと扉を開けた、なんとなく占い師の言葉が頭に湧いて出てきた、死相?縁起でもない、信じるわけじゃないけど、ないけど?ないけどね!用心は大事。

大きな棚と言えばリビングのことだろう、本やらもらった食器やお土産物などを乱雑に置いてる感じだ、いつもならその前を通ってソファーに座り上着を脱いで少しゆっくりしてから風呂に入るんだけど、ひょっとして地震でも来て倒れるとか?

無いとは言えない、可能性としては低いが、信じるわけじゃない、電気代がもったないからといつも夜遅いと電気をつけないよう言われているんだけど、つい棚の手前でつい歩みを止めてしまった。

「誰だ。」

叫ぶまでは大きくないが口に出してみた、ラフな格好の男を信じたわけじゃないんだけどさ、その瞬間妙な気配を感じた、あれ?っと思い、暗いままな事に不安を感じ、電気を付けようと2歩下がった。

カチッ

ゆらぁ~っとスローモーションのように棚が倒れたんだよ、ソファーにぶつかって止まったけどそれでも「ゴッ!」と重い音がした。

何故だ?地震も来てないのに!俺は電気をつけ妙な気配を感じた方を急いで見た。

そこには驚いた顔の俺より年上のおっさんがいた、おそらく棚を倒したのはこいつだ、もう一度俺は聞いた。

「誰だ。」

恐ろしさより驚きの方が立って声を出した。

知らない男もキッと顔をしかめ怒鳴る。

「おい!失敗したぞ!なんで俺がいることがわかったんだ!いつもは電気もつけずにこの前を通るんじゃなかったのか!」

俺の後ろに向けて叫んだ。

俺は知らない男から目を離さずに体をずらし少しだけ後ろが見える角度にした。

そうだろうなとは思ったが後ろに居たのは妻だった。

「いつもはそうなのよ!何で今日に限って立ち止まるのよ!電気をつけるのよ!失敗したじゃない!!」

まさかの怒鳴り声だった、その言葉はまるで俺を棚で押しつぶそうとしる仲間のようではないか、知らない男より妻の言葉の意味の方が気になり後ろを向いた。

「俺を殺したかったのか?」

出てきたのは率直な言葉だった、遠回しとかぼかすとかひねるとか何も込められてない言葉だった。

「そうよ!あなたには死んでもらって貯金と保険金でこの人と一緒になりたかったのよ!もうあなたは嫌なのよ!!!」

膝から崩れ落ちそのまま泣き崩れた、そんな妻がもう家族ではない、異質な何かにしか思えなかった、この大声で泣いている物体はなんだ?なんでこんな大声で叫んでいるんだこの物体は?

頭の中がグルグルしだしたときに後頭部に衝撃が来た、なんとか後ろを向くと知らない男が置時計で俺を殴ったらしい、知らない男の手の無駄にでかい重そうな時計がなんとなく濡れているように見えたからきっと俺の血だろう、棚は避けれたのにやっぱり死ぬのか?

意識が遠くなりかけたときに聞こえてきたのは「警察だ!動かないように!」と言う声だった、おかしい、俺は呼んでない………。

目が覚めたら知らない天井だった、なんてドラマの中だけじゃないんだな、本当に思うもんだな、セオリー通りならここは病院なはず、ほら頭の上に呼び出しのボタンがある。

なんとか手を伸ばし押そうとしたら声を掛けられた。

「おはようございます、●●さん2日も寝てたんですよ、今先生お呼びしますね。」

綺麗なお姉さんが話すだけ話して立ち去っていった、惜しい、ナースコールして見たかった。

俺は一通り検査を受け無事退院することができた、途中途中警察の人が来たのであまりゆっくりはできなかったがどうやら妻だったはずの物体と知らない男は逮捕されたらしい、計画性があったのと殺意の高さで豚箱行き、ちょとほっとした。

あの夜警察を呼んでくれたのは誰だったのか、来てくれた刑事さんにお礼をしたいからと教えて貰おうとしたんだけど先方がお礼はいらないから自分のことは話さないで欲しいと言っていたらしく教えて貰えなかった。

不思議な夜だった、死相が出ると言われ本当に死にかけて、いつの間にか助けられた、運がいいのか悪いのか不思議である、とにかく「もう結婚はいいや」ってことだけは心の中で叫んでおいた。

「あ、離婚と慰謝料請求しなきゃ、まだまだ忙しいな。」

道行く人がぎょっとした顔で俺の事を見てたよ、なんで声に出したんだ俺。



その後①
警察「全て話して楽になったかい?」
ラフな格好の男「はい、もう上司の犯罪行為の手先はこりごりです、あの人も助かってくれてほっとしました。」
警察「通報する勇気をありがとうね、君のお陰で一人の人間が助かったんだよ、これからは人に利用されないようにね。」
ラフな結構の男「弁護士にお願いして今回の事は自分なりに終わりにするつもりです、脅してくる上司もそれを容認する会社も怖くなりました。」

その後②
妻「なんで失敗したの?わけわかんない!」
警察「悪い事したらばれるんだよ、さぁ詳しい事話してくださいね、まず男と……。」
妻「私は悪くない!あの人がいつも冷たくておしゃべりすら付き合ってくれないのが悪いのよ!私に好かれないあいつが悪いのよぉぉぉぉ!」

その後③
不倫相手「なぜ成功しなかったんだ!理解できん!」
警察「はいはい、叫ぶのやめようね、でいつ頃から……。」
不倫相手「くそう、あのくそ部下め、役に立たん!あいつの情報がきっと悪かったんだ、男一人調べることも出来ない無能め!」
警察「そうそう、仕事の失敗で脅されてストーカーやらされたって被害届も出てるからそれもきっちり話しましょうね。」
不倫相手「えっ。」

 

感想

昔の天文学博士は勉学と陰陽師的な役割とになってる役職に感じました、星を読むと言う事は未来を読み、災厄をいち早く知る、と考えられる部分ってありましよね、太陽が隠れても(日食)、月が隠れても(月食)、ほうき星が流れても、羅喉なら悪い事が、計都なら良い事が、色々本で出てきたのを見ますが今は学問で理由や過程が証明されている物が多いです、知らない事は畏怖の対象、暗いから何かいるかも?すべて「知らない」「見えない」から予想や予測で妖怪や占いが生き生きとした時代だったのでしょうね。

だがここに変わらない物があった、昔から不倫は永遠のテーマだよなぁ、どこの国でも、文化でも、どの時代でも出て来る問題ですね、ある意味「不倫」って人種差別も国差別も貧富の差もないどこにでも湧いて出る病気みたいな物に感じます。

出てきた言葉で「これぎり」とあったのですが、私は日頃使う時は「これっきり」と言ってます、まちがってはいないはずなのですが昔はこれぎりだったんだな~っと、漢字を調べてみたら此れ切り是切りと出てきました、いつ変わってしまったんでしょうね?言葉は生き物ってたまに聞きますけど、これっきりって使う人を見て今の若者は言葉が乱れてる!って思った大人が昔はいたのかもしれませんね。

そうそう、本当は男を殺す人と殺しを依頼する人は別々なのですが、殺し屋を雇う会社員ってのも聞かないし、部下に殺しをさせる社会人もちょっと想像つかないなーと、最初はヤ〇ザで考えようと思いましたが思ったより血みどろになりそうだったので辞めました、だんだん文章も長くなってきて・・・、もっと短く簡潔に伝わる文章がかけるようになりたい(´;ω;`)ウッ…。

りっくう
りっくう

最後までお読みいただきありがとう御座いました。

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りっくう
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最後までお読みいただきありがとう御座いました。

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