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元ネタ「碁の名人が女に負かされる話」より、アプリのAIは強いのである

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平安京や平城京の頃のお坊さんの逸話だったんですけどそのままお坊さんってのも自分になじみが無くて会社を舞台にしてみました。

元ネタは「今昔物語」、勝手に解釈!今で考えて見たらこうなりました。

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碁の名人が女に負かされる話より

アプリのAIは強いのである

男は碁が得意であった、子供の頃に祖父に手ほどきされてから本を手に取り読みふけ、たくさん対戦を重ね己はひとかどの囲碁棋士と自信もあった、親には反対されたがプロにも憧れた時期もある。
良い高校を出て良い大学を出て良い会社に入り、部長にもなれた、この会社でも自分に勝てる棋士もいない、なので男はほんの気まぐれのつもりだった。

昼休み男の耳に女子社員たちの会話が聞こえてきた。

「ねぇねぇ、何のゲームやってるの?」
「ん~~、無料で出来る碁だよ。」
「碁?渋いね!面白い?」
「奥が深いとしか・・・はまる人ははまるかな?」
「ふ~ん。」

返事をしていた女子社員は去年入ったばかりの子だった、入社当初よりあまり笑わず鉄仮面かよ!とよく心の中で思っていた。
碁なら誰にも負けない、よしいっちょ得意な碁であの表情を崩してやろう。

「君、碁をやるのかね?私も碁が好きでね、今度一局どうかね?」

思っても見ない声が聞こえ女子社員たちは驚いた、あまり自分たちに声を掛けてくる人ではなかった為目を丸くして口を開けている子もいた。

「えっと、ゲームでくらいしかやったこないですし、本格的に盤を使ったこともありません、お声掛けだけありがとう御座いました。」

ゲームの知識しかない彼女は尻ごみをした、厳格と評判の滅多に話した事の無い上司にも少し気後れもしていたのだ。

「いやいや、碁が好きでね、最近は忙しくて碁会所にもいけてないんだよ、それでも行こうとすると奥さんに怒られるしね!定時後1局だけどうだろう?」

上司の上司もっと上司である、あまり断ると会社での立場が心配にもなる、彼女は1局だけなら、そして対局のルールもきちんと分かっているわけでもないことも伝えた。

その後は昼休みも終わり午後の仕事へと取り掛かった、男は久しぶりに碁が打てるとウキウキしており少し上の空だったがそれでも問題なく仕事を終わらせた、定時に上がったのも実に何か月ぶりだろうかと少しため息も出た。

いつも車に乗せてある安い碁盤と碁石を持って休憩室へとセットした、碁が好きなら持ち歩くもんだろう、が男の言い分だった、使わなければ持ち歩いても意味は無いと思うのだが…。

対局が始まった、仕事から上がった他の社員も興味本位だったり友人の応援だったりと集まって来ていた。

本人が望んだのでハンデは無しになった、初心者なのだからいくつでも置石してもいいのだと申し出たのだがそれすらどこに置けばいいのかわからないのでこのままやらせてくれとのことだった。

置石すら理解できてない程の初心者、男は軽く勝ってしまいそうで少し残念な気持ちになった、やはりギリギリの闘いの方が面白いのである。

だがそんな心配は一切なかった、惨敗したのである。

「そんな…、久し振りで腕が落ちた?いやそんな簡単な物では…。」

呆然とした、初心者だと思っていた碌に愛想も振り撒かない女子社員を少し悔しがらせようと思っただけなのである。
だが現状悔しい思いをしているのは自分だ、周りの傍観者も女子社員を褒める者、自分に手加減しすぎでは?と忖度して来る者、黙って見てたがスマホで碁の事を調べ始める者と様々だった。

「そんなバカな!もう1局、1局やろう!」

プライドも忘れ叫んでいた、1局だけのつもりで帰り支度のまま打っていた女子社員も少し嫌そうで返事をすぐに出来なかった。

「信じられん、この1局だけでいい、もう1局!!」

迫力に押され女子社員は頷いた、周りの人間もシンっと黙ってしまっている中2番目が始まった。

だが結果はさして変わらず本気で打っていたはずなのに惨敗したのだ。

「そんな馬鹿な!ありえない!女の脳が男の脳にかなうわけがないんだ!、お前どんな汚い手を使った!」

男は頭に血が上り思っていてもも口に出したことのない事を叫んだ、それだけではない、更に

女が仕事してますっと偉そうな顔をしてるのも気にくわない。

女はお茶と言ったらお茶を出せば後は笑っていればいいんだ!

女が碁を打つなんて生意気なんだ!

俺に勝てたからと言ってでかい態度取るんじゃないぞ!お前なんていつでもクビに出来るんだからな!!

寡黙と思われていた部長の叫ぶ姿に周りも驚き動けなかった、女子社員も怖くなったのか顔色が真っ青である。

男がつかみかからんばかりに近寄って初めて周りの男性が部長を抑えた。

「離せ!こういう生意気な愛想笑いの一つも出来ない生意気な女は痛い目に合わせないとわからないんだ!」

男子社員達も女子社員達も口々に大きな声をだす。

コンプライアス違反である。

男尊女卑である。

今時古い。

誰か!社長はどこ!?

男にはそれらの声が耳に入っていなかった、この生意気な女を殴らないといけない、謎の使命感で暴れていた。

「そこまでです。」

静かだが有無を言わせない声がした。

「〇〇部長、今日はお帰り下さい、みなさんは明日も忙しいでしょうが今日見た事聞いたことを一人ずつ面談させて頂きます、△△さん、怖かったね、もう帰っていいよ。」

耳に入った声の主の顔を男はゆっくり見た。

「×▼人事部長・・・」

これは何事だ、なぜ自分はこんなに暴れていた?叫んでいた?何を叫んでいた?自分は……、拙いことした、それだけが理解できた。

男は力が抜け膝から崩れ落ちた、男性社員も支えてやる気になれず手を離したようだ。

その後はあまり記憶が無かった、大事な碁盤と碁石を抱えて車の中にいた。

翌日より大掛かりな聞き取り調査が行われた。

男は昨日は拙いことを言ってしまったが日頃は何も言ってないのでそんな大事にならないだろうと思っていた、多少開き直りもあった。

【女性社員聞き取り】
・ほとんどしゃべったことは無いが目が怖かった。
・女性たちだけで話しているとたまに睨まれているような気がした。
・男性と同じだけ仕事をしても評価はあまりなかった。
・必死に資料を整理してデータを出し企画書を作っても手柄は他の男性社員の物になっていて悔しかった。

【男性社員聞き取り】
・部長が女性社員にお茶とコピー以外で話しかけたので珍しいと思った。
・部長も笑わないのによく自分たちに女性社員たちは愛想が無いと言っていた。
・以前、同期がやってもいない仕事を手柄にされて病んでしまい辞めてしまった。
・女が手柄をたてるのはみっともないから君たちに割り振っておくからと、手柄を渡され被害にあった女子社員に土下座で謝ったことがる。

何もしてないこともなかった、部長には当たり前の事が会社としては規定違反だった、問題は部長だけにはおさまらなかった、監督放棄と裁決され常務、専務も降格処分となった。
事実部長のやることを不思議にも思っていなかったが、年齢がもう定年を過ぎ過去功績だけで居座っていた席でもあったので主任や課長に落とされた彼らは自主退社していった。

部長本人は男性しかいない倉庫管理部門へと行くことになった、無意識に女性を下に見るのでは男性だけの部署でがんばって頭角を出し戻ってくるのを期待しているよ。

そう告げた社長の目は一切笑っていなかった、自分の目が届いていなかった事にも謝罪し2か月の減俸を自分に科した相手である、部長も何も言えずただ頭だけをさげた。

話題になったのは女子社員である、素人のはずなのに謎そんなにも強いのか?

彼女はパソコンやスマホは普通に動かせていた、可もなく不可もなくだった、ただ子供の頃からあまりゲームに興味が無くほぼやってきていなかったので操作がいまいちわかっていなかった、チュートリアルを終わらせ難しさを選べるらしい、と色々押していたらわかったので、
「名前がかっこいい!」
と言うだけで天元ランクで打っていたのだった、好きなアニメでも出てきた名前だったので迷わなかった。
最初はまったく勝てずボロボロだったのだが、負けず嫌いな面も持ち合わせているのでひたすら打ち続けていた、いつしか勝てることは無くても石を残せるようになった、そうなると面白くなってきて1度だけ1目差で勝ったことがる、それ以外勝ったことは無いが…。
それでも部長に勝つには十分だったらしく圧勝したのである。

「でもさぁ、そんなにも強いなら負けてやっても良かったんじゃ?特に2戦目、武士の情けでさ!」

とも言われたが上手に相手にわからないように負けてあげるのは勝つ以上に実力のいる話である、その意見を言ったものは将棋をしている同僚に拳骨をくらいっていた。

社内にほんの少しだけの平和が訪れたようである。

その後①
妻「はぁ!?左遷?減給?役職なし!?離婚よ!DV野郎だったけど金を稼いでくるから子供たちの為に我慢してたけどそれがないなら実家に帰ります。」

その後②
社長「なぁ、×〇副社長、碁のアプリってどうやって入れるの?ちょっと面白そうなんだけど(ワクワク)。」
副社長「ここから検索して…、好みそうなのを選んで、あ!こら!脱衣って書いてるのは入れてはいけません!」
社長「僕のスマホだも~~ん。」
副社長「おっさんの’も~ん’に需要はありません!」
社長「あ、ほんとだ、君の’も~ん’キモいな。」
副社長「(# ゚Д゚)」

その後③
男1「お前手柄がどうとかで女子社員に土下座してたことあるよな?それも面談で言ったか?」
男2「言った、言わないわけがない、あれは大変だったんだから。」
男1「そういやその女子社員も辞めたよな、どこかで元気に働いてればいいけど…。」
男2「元気だよ。」
男1「あ?何で知ってるんだ??」
男2「俺のかわいい奥さんに転職したからだよ、土下座した事で誠実な人だと言われてそのまま口説いた。」
男1「…………(´;ω;`)ウッ…」

 

感想

最後お坊さんと対局して全滅させるほど買った女性はどこの誰とも謎のまま消えるんですよね、今だったら「その人強いね~。」で済む話でも昔だと大事だったと思いました。

小賢しい女、あれではきっと男に尽くすことは出来ないだろう。
女に学なんて与える親は誰だ?無駄なことする親だ。
男に恥をかかせるなんて大罪である、尼にして二度と都に顔を出せないようにしよう!
頭のいい女なんて百害あって一利なし、こっそり殺してしまおう。

そういう時代だったのではないか?と考えました、家と家を結び付け子供を産むだけの存在と言う扱われ方も不思議ではなかった時もあったんです、娘の頭が良いそれだけで出世がはばまれるよな…、それを現代にもちこんで「旦那様に逆らうな!」「嫁に貰ったんだから奴隷だ!」と言う家も無きにしも非ず・・・ですが対抗手段が今はあるのが良かったと思います、理不尽な目にあっている!と思う方は是非どこかに相談を(女性だけじゃありません、男性も声を出していきましょう~)。

DV相談+

男女共同参賀局

他市町村の相談センターにもご連絡を、警察への相談実績も大事ですよ。

時世を知っているからこと女性は逃げたんでしょうね、腕は試したい、けど名前や顔を出すのは危険、対局する際に石を全部お坊さんに渡し、女性は木の枝で場所を差し示し打ったそうです、小袖の柄、お香の香りなどで身バレするのを防いだんでしょうね、本当に頭のいい女性です。

お坊さんも相手が誰なのか気になって聞いてみはしたもののとことん調べなかったのも女性の危険性をはらんでいたからかも?っと良い方へ解釈してみました、実際は「めんどくせ!」だったのかもしれませんがね。

 

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りっくう
りっくう

最後までお読みいただきありがとう御座いました。

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